ちょいと本格的語源についてパート2
こんばんは、りくぼーです。
今日も語源について書いていきます。少し本格的な内容になっているので、このブログを機に少しでも語源に興味を持ってもらえたらなと思います。
語源は形態論と呼ばれる言語学の分野の一つです。少しでも形態論に興味を持つ人が増えたら嬉しいです。
さて、今回は『単語の語感』についてです。
語源を知ることは英語力アップに繋がります。
英語はギリシア語、古ノルド語、ラテン語、フランス語などさまざまな言語から単語を借りています。そのため、同じ意味を表す言葉がいくつもあるんです。それぞれの単語には異なる香りのようなもの、つまり『語感』があるんです。
語感とは、その単語の持つ雰囲気や香りのことです。語感はその単語を使う場面を決めるんです。場面によってふさわしい語感を持った単語を使うことによって英語が伝わりやすくなります。
例えば、「仕事」を表す単語。
「仕事」を表す単語は数多くありますね。work, job, task, occupationなどが挙げられるかと思います。あまり馴染みがないとは思いますが他にはcalling, vocationなどもあります。
なぜ、いくつも同じ意味を表す単語があるのでしょうか。
それは、多少なりとも違いがあるということを表しています。例えば、jobは「賃仕事」と訳されることもあり、お金を得るための仕事です。taskは「しなければならない仕事」という語感があります。「語感」は辞書でも意識されており、「(義務としてやるべき)仕事、(骨の折れる)任務」のように訳されています。
taskはラテン語tasca(領主から課せられる税金あるいは労働)から来ています。tax(税金)と関連があるんです。taxを納めることは「義務」でもあり、taskにはやらなければならないという「義務」の香りがあるんです。
callingとvocationはそれぞれ宗教的な含みをもった言葉です。どちらも「天職」と訳されることが多いです。call(呼ぶ)は古ノルド語が語源です。「(神様がその仕事に就くように「呼んだ」)仕事」という香りです。vocationの語源はラテン語です。vocal(声の)を意味するvoc-が含まれていますね。どちらも神様、つまり「天」によって就くように導かれた仕事=「天職」という香りがあるんです。
次回は「語感」の理解をより深めていきたいと思います。語源に興味のない人の中には「もういいよ」と思ってる人もいるかと思うので次回で最後にします。笑