サラダ味はなぜサラダ味なのか。
こんにちは、りくぼー。です。
0.本文の前に...
以前にもブログに書いたことがありますが、私は塾講師として働いています。普段、教えている中で特に意識していることがあります。それは言われたこと・見たことを何も考えずに受け入れる人になるなということです。個人的に、最近の若者(自分もまだ若いけど(笑))を見て感じることとして、「言われたことを何も考えずに受け入れてしまう」というのがあると思います。だからこそ、言われたことを鵜呑みにするのではなく、自分の頭で考えられるようになってほしいと願って指導しています。今回のブログは、普段私が意識していることについて具体的に書いていきたいと思います。
1.消費税増税しましたね...
最近、大きく変わった身近な話題として「消費税増税」がありますよね。
日本人の多くは政治に興味・関心がない人が多いため、「10月から増税か...。生活厳しくなるなあ」「増税か...仕方ない」などと何も考えずに「仕方ない」と考え、受け入れるかもしれません。でも「なぜ増税が必要なのか?」と疑問に感じることはありませんか? だって100円のものは100円で買いたいですよね。10,000円のものを買ったら11,000円払わないといけないのは嫌だと感じませんか?
消費税増税の背景には「法人税減税」といった一部の富裕層のみが得をする仕組みがあります。「大企業の内部留保が過去最高を更新」というニュースを見たことがある人もいるでしょう。財務省によると、統計で比較可能な2008年以降、毎年増加し続けているとのことです。内部留保とは、「企業があげた利益から法人税や配当を払った後に残る利益余剰金・引当金などを溜め込んだもの」です。大企業は法人税の軽減などといった政府の優遇政策によって、内部留保を増加させているんです。
なんだか複雑なことを言っているように思うかもしれませんが、
要するに、大 企 業 は こ れ ま で に な い く ら い 儲 か っ て い る ということです。
「それなら増税しないでよくない?」と思いますよね。
私もその通りだと思います。実際、大企業の内部留保合計額はバブルを超えていると言われているくらいなんです。
「失われた数十年」などと言われる平成生まれの私からすると、バブルの話は想像上の話でしかありません。ですが、実際にバブルを超えるほど大企業は儲けているのが現実です。でも、「景気が良い」と感じることってありますか?そこがミソです。
大企業はめっちゃ儲けている。でも「景気が良い」とは感じない。なぜか。
→答えはシンプルで、大企業が支払うべき「法人税」の負担を軽減し、私たち庶民に支払わせているからなんです。消費税は8%→10%に増税しましたね。それが証拠です。
政府は言います。
「消費税による税収は全て社会保障に充てる」と。
「超高齢化社会の日本では増税は避けられないか」などと思うかもしれません。
しかし現実はどうかというと、社会保障費は削られている一方なんです。
実際、消費税による税収の内訳の約8割の使い道が分からないんです。
なんだか久しぶりのブログということでつい気合が入り、
いつもの脱線も行き過ぎてしまいました。笑
前置きが長くなりましたが、大事にしていることはこれです。
少しでも疑問に感じることがあれば自分で調べてみる。
『気になる→調べる→分かる』のプロセスこそが重要だと思うんです。
私は最近政治に興味を抱くようになり、情報を収集するようになりました。
そんな中で「消費税を増税する必要ってあるのか」と疑問を抱きました。
2.じゃがりこの「サラダ味」はなぜ「サラダ味」なのか。
身近の例から見てみましょう。
「じゃがりこ」というお菓子がありますよね。
お菓子の定番となっていて嫌いな人・食べたことがない人はおそらくいないのではないでしょうか。それでは、じゃがりこの「サラダ味」がなぜ、「サラダ味」というかご存知ですか?また、考えたことはありますか?
おそらく多くの方が野菜を使っているからなどと考えたのではないでしょうか。
確かに、野菜が使われていて、人参のオレンジ色が混ざってたりしますよね。
では、おせんべいにも「サラダ味」がありますよね。仮に、「野菜を使っているから」だとすると、それの説明が出来なくなってしまいます。
実は、「サラダ味(salad)」の語源は塩を表すsaltから来ているんです。
saladから派生した単語は多く存在し、ザッと以下のように挙げられます。
- saladの語源は、「ローマ時代に肉料理に添える野菜に塩をふった(塩味のついた)」のがサラダの起源です。おせんべいの「サラダ味」は塩味から来ています。
- salami(サラミ)は「ニンニクなどで味付けした塩辛いイタリア風のソーセージ」が語源です。
- sausage(ソーセージ)は「(塩味のついた)腸詰め」が語源です。
- sauce(ソース)は「塩で味付けした」という意味のラテン語(salsus)が転じた言葉です。
- salsa(サルサ)はスペイン語で「ソース」を意味し「塩味のついた」が語源です。
- salaryは「給料」を意味しますが、「食塩購入のためにローマの兵士に与えられたお金」が語源です。
- soldier(兵士)は「solidus(古代ローマ時代に使われていた金貨)のためにsalaryをもらった人」というのが語源です。
誰もが知っている「じゃがりこ」から語源を見ることが出来ました。
また、これまでのブログでも度々書いていますが、語源を知ることで単語力は倍増します。「語源を100個覚えると単語10,000語に相当する」などと言われる理由が分かりますよね!単語帳を使って覚える事も出来ますが、「salary(給料)」と覚えても関連性がなく、覚えるのが難しいですし関連性がないため、忘れる可能性も高くなってしまいます。英語が苦手な人こそ実践してみてほしいです!
本格的に語源について知りたい方はぜひ過去の記事をチェックしてみてください!
最後に...
私は普段から何かについて考えることが好きです。
そのため私にとってはすごく当たり前のことなのですが、多くの人にとっては「考える」ということが当たり前のことではないということに気がつきました。めんどくさいと思われるかもしれませんが、「ナンダロウ?」「ナンデダロウ?」というちょっとした疑問を感じることこそが"""学問への入り口"""だと思います。そんな"""学問への入り口"""は身近にあります。だからこそ身近な何かに疑問を抱くことがあれば、『気になる→調べる→分かる』のプロセスを踏んでみてほしいと思います。
分からないことは調べよう!
こんにちは、りくぼー。です
私は普段、塾講師として生徒に教えている中で常に「分からない事があれば、自分で調べよう」と言っています。そう言うと、思春期の学生は「やってます!」と反抗してくる事があるのですが、最近、面白いことを発見しました。今回はその新発見について私が教える上で意識していることを具体的にブログに書きたいと思います。
1.EXILEの意味、答えられますか?
先日、何人かの生徒にみんなが知っているであろうグループであるEXILEの意味を知っているかと尋ねました。案の定、知っている生徒はいませんでした。実は、EXILEと言う単語は英検準1級レベルの単語なので、多くの高校生は知らないんです。知らないであろうことを知った上であえて質問しています。笑
そのため、
「え、EXILEって英単語なの?」
という反応がよく返ってきます。笑
生徒が知らないであろう単語の意味を聞いた上で、
「EXILEは知ってるよね?でもEXILEの単語の意味を知らないのに自分で調べたりしなかった。自分で調べもしないから知らないままだよね」
と言うように「知らないこと」を煽ります。もちろん、知らないことは悪いことではないけれど、知らないのに調べようとしていないことに気づいてもらうためです。
(一応言っときますが、悪意は全くありません!)
2.辞書の使い方、知ってますか?
最近の多くの生徒の特徴として「辞書の使い方を知らない」ということが挙げられるかと思います。
電子辞書あるのに調べないの?
と尋ねると、
学校で買わされただけだし
といった内容の返答が返ってきます。私も高校生の時に同じように思っていた時期があるので気持ちは分かります。ただ、電子辞書って2万円前後はするんですよね。せっかく買ったんだから使ってみようと思って実際に使ってみたら、英語や国語だけでなく、日本史や世界史、倫理など様々な科目に対応しており、めちゃくちゃ有益でした。
私の高校は倫理の授業がなかったり、日本史や世界史も幅広く学べませんでした。
そのため、受験時代には電子辞書等を使って勉強しました。
電子辞書を使うことのメリットは非常に大きいと思います。
もちろん、電子辞書を使わなくても、スマホのアプリがたくさんある時代なので媒体は何でもありです。何が言いたいかというと、分からない単語・表現は必ず調べようね、調べる習慣を身につけようね!ということです。
需要があれば、いつか電子辞書の使い方のブログを書こうと思いますが、今の時代だと中高生以外はスマホやタブレットを使うんですかね?
3.日頃の授業風景
私の授業では、いわゆる受験英語に特化した内容だけではなく、今後一生役に立つ真の英語力を身につけて欲しいと思っているので、噛み砕いて学問的な話もするようにしています。私自身、語源が好きなので語源の説明には特に力が入ってしまいます。
日頃から、語源について話しているので、勘のいい生徒は
EXILEにはex-が含まれているから外関係だ
などと言ってきます。
実際その通りで、EXILEの意味は「(名)国外追放, 亡命(動)国外追放する, (人)を亡命させる」という意味です。
日頃から様々なことを教えていますが、身につく知識はほんの一部でしょう。
より多くの知識を吸収する生徒の特徴は日頃から自分で考え、自分で使おうとしていることだと思います。授業の受講姿勢は生徒それぞれで、正解はないと思いますが、受け身の生徒が伸びにくいのは事実。
出来ない→つまらない→やらない→もっと出来なくなる
という負のプロセスに陥るので、そこをいかに突破させるために色々と工夫をしているつもりではあるんですが、やはり教えるということは難しいですね。
4.最後に
これまでのブログでも散々書いてきましたが、私なりの工夫の一つが語源です。
身近な単語や表現と一緒に考えていくことで、英語が苦手な生徒でも関心を持って授業を聞いてくれます。関心を持って授業を聞いてくれると記憶にも残りやすくなり、定着します。自分自身、英語が苦手で全く分からなかったからこそ、授業では工夫するようにしています。
話が脱線しすぎてますが、今回のブログで言いたいことは、EXILEという多くの人が目にした事があるけど意味を知らない単語の意味を教えると、生徒から100%(当ブログ調べ)笑いが取れる。今回の新発見はこれでした。笑
5.余談
googleで「国外追放」と入力して画像検索をかけると、一時期話題になった『イケメンすぎて国外追放された男性』が出るの面白いですよ(笑)
身近な英語の意味、きちんと理解出来ていますか?
こんにちは、りくぼー。です。
今日は、身近な英語についてブログを書きたいと思います。
前回、分からない表現や単語があれば、自分で調べることが大事だよ!という内容のブログを書きました。以下の記事と一緒に読んでみてください。
0.本文に入る前に
日本で生活していても、英語を目にしたり、聞いたりする機会って結構な頻度でありますよね。最近では、電車のアナウンスでも英語や中国語、韓国語などの外国語を耳にする機会が増えました。日本でよく目にする英語はネイティブ・スピーカー(NS)にとって違和感を感じる英語だとよく耳にします。具体的に見てみましょう。
1.We are close. の意味
お店などで以下のような、"close"と書かれた看板等を見たことはありませんか?
おそらく多くの人は何も考えずにスルーしているかもしれません。この例文の正しい意味をきちんと説明できる人はなかなか英語力があるといえるかもしれません。詳しく見てみましょう。
それぞれの単語は非常に簡単ですね。
we(私たち), are(be動詞で「いる、ある」は分かるかと思います。
次のcloseの意味をきちんと言えるかがミソです。
closeの意味を「閉じている」と考えた人は、
丁寧に英語を読むクセを身に着けることを意識したほうがいいかもしれません。
We are close. という文の誤りは、このcloseの箇所です。
closeの一般的な意味は、「(名)閉めること, (形)近い, 親しい, (動)閉じる, 閉める」などがあります。
上の例文で意識するべきポイントは文型です。
we=S(主語), are=V(動詞), close=C(補語)というように、文型を理解できることが正確な読解の上では欠かせません。
be動詞の直後はC(補語)になります。
そのため上記の例文ではcloseが補語(C)であるということが自動的に分かります。
文型でいうと、第2文型というやつですね。文型がどうしようもないくらい苦手だという人はこちらの記事を参照してみてください。
基本的に英語は文型に則って書かれたり、話されたりしています。
ある程度のレベル(センター試験レベル)までであれば、品詞と文型の理解が正確に出来ていれば読めるといっても過言ではないでしょう。それくらい重要なんです。英語のNSは無意識に使うことが出来るけど、私たちには出来ません。だからこそ、NSが無意識にしている方法を私たちは意識的に行う必要があります。その上で必要になってくるのが文法の理解なんですね...またまた話が脱線しかけているので話を戻します。笑
We are close. をどう直すと「閉店中」になるかというと、closeをclosedというように過去分詞(文法用語が嫌いな人は無視してください)に直す必要があります。
We are closed. という受け身の文章にして初めて伝えたい内容である「閉店中」という意味になるんですね。
2.補足説明
第2文型はS(主語)=C(補語)という形が成り立ちます。
ex) I am happy. 「私(S)=幸せ(C)」
そのため、We are close. という例文は「私たちは親しい」
という全く別の意味になってしまいます。
店員さん同士が仲がいいことは大変望ましいことではありますが、お客さんにアピールすることではないですよね。笑
最近は目にする機会は減ってきた気はしますが、自分たちの仲の良さをアピールしているお店が日本には多くありすぎている。笑
補足しておくと、openは、(名)戸外, 広々とした場所, (動)開く, 開ける, (形)開いている, 広々とした」という意味です。そのため、We are open. という場合は文法的におかしくはないんです。
ちなみに、「閉店 英語」とgoogle で調べると、このように出てきます。
知らない単語や覚えにくい表現がある場合は、google で画像検索をすると比較的簡単に覚えられ流のでおすすめです。よければ以下の記事を参照してください。
街中で目にする英語に注意を払うだけで面白い例文に出逢う事ができます。
ぜひ注目してみてください!