りくぼー。@英語専攻の英語ブログ

英語が出来なかった経験を活かして『英語を楽しく、身近に』をモットーにブログを書いています。

認知言語学とは何か。

>こんにちは、りくぼー。です。

 

今回は認知言語学とは何かということについて書いていきます。

 

日本語と英語では直訳だと上手く表現できない事があったりしますよね。

そもそもなぜそのようなことが起きるのでしょうか。考えたことはありますか?

 

そもそも言語では、事象の全てを表現することは出来ません。

つまり、事象の一部をハイライトして言語化しているだけなんです。そして、その事象のどの部分を言語化するかということが日本語と英語では異なります。だからこそ、直訳だと上手く表現ができないといった現象が起きるのだと思います。

 

こちらの図を見てください。おそらく多くの方が見たことがあるのではないでしょうか。

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『ルビンの盃』と呼ばれる有名な図形です。

絵として前景化されてる部分を「図」、背景となり後景化されてる部分を「地」と呼びます。「図と地の反転」と呼ばれる認知能力の一つです「ゲシュタルト心理学」の重要な概念になっています。

 

関西学院大学の嶋村 誠教授は自身の論文でこのように書いています。

ヒトの認知パ ターンを捉えるためのモデルのひとつ にプロ ミネンス ・モデルと呼ばれるものがある。 ヒトがい くつかの要素からなる状況や対象を知覚するとき、 すべての要素を

一 様 に 注 意 し て 見 た り把 握 し た りす る わ け で は な く、 あ る 時 点 で そ れ ら の 要 素 の な か には、 ほかの要素よりもより注意が向けられて形として浮き上がっ て見えるものと、いわば背景となっ てあまり注意が向けられてい ない もの とがある、とい うようなかたちで知覚され る こ と が よ く 生 じ る 。

https://ci.nii.ac.jp/els/contentscinii_20181025141152.pdf?id=ART0007320498

 

 

認知言語学では、認知能力というものは絵画、音楽、スポーツ、料理、論理的思考といった様々なものに反映されており、言語能力も認知能力の一つだという立場に立って言語現象を捉らえるアプローチ方法です。興味がある方はぜひ、調べてみてください!